ハービー 機械じかけのキューピッド

マギー･ペイトンは、ジャンクフードとスケボーが大好きな20歳の女の子。大学を卒業して、ニューヨークのテレビ局へ就職が決まっていた。彼女の家は、祖父･父･兄と三代に渡って人気カー･レース“NASCAR”に出場しているレーサー一家である。マギーも、才能があり、レーサーになる夢があったが、ストリート･レースでの事故をきっかけに、父からレーサーになることを禁止されていた。そんな父から、大学の卒業祝いに、どれでも好きなクルマをプレゼントしてくれるというのだ。彼女が選んだのは、スクラップ寸前のフォルクスワーゲン。マギーがエンジンをかけると、ハービーはいきなり猛スピードで疾走! ハービーがようやく止まった場所は、ストリート･レーサー時代にマギーがパートナーを組んでいた、ケヴィン･メルツァーの目の前だった。彼は現在カスタム･カー･ショップのオーナーであり、最高の腕を持つ整備士に成長していた。もう一度マギーのレーサー姿を見たいと願うケヴィンは、ポンコツ車ハービーの修理を申し出る。テスト･ドライブを始めると、ハービーはマギーの意志を無視して町中を爆走する。辿り着いたところが、地元のストリート･レーサーたちが集うカー･ショウ。“NASCAR”のスター･ドライバー、トリップ･マーフィがいて、ストリート･レースをすることになってしまった。バリバリに改造されたスポーツ･カーVSオンボロ･ワーゲン。さてどんなレースが展開されるのだろうか。